中華街へ         U 


― エドワード海外撮影ロケ隊 ―

山西省 佛教聖地巡礼 T

すばる & ジャック & PLEIADES & エドワード


2007 9/19 〜 9/26



S ほ〜んと、毎日すごくいいお天気続きな旅だったわね♪

J ええ。まさに『天高く馬肥ゆる秋。』 連日雲ひとつない青空でしたね。

P なんだか久しぶりに近代文明と切り離された長閑な時間が過ごせたわ。

E うん。そうだネ。
  それにサ、思った以上に山林が多くて緑深い場所だった気がするナ。
  黄土高原って禿山ばっかりの茶色なイメージだったのにサ。

S あ、それは正直わたくしも驚いたのよ。
  16年前に生まれて初めて中国に行ったのもこの山西省だったけど、
  あの頃に見た印象とはだいぶ違っててね。
  当時は砂漠のような岩山ばっかりだったのが衝撃的だったんだけど・・・・・。
  今回、緑におおわれた山の姿を見て、涙がでるほど嬉しかったわ。

J 植林活動が随分進んできたようでございますね。
  黄砂対策からの急務でもあったのでしょうが、本当に嬉しい限りですよ(^^)


初日 9月19日   *** 北京 ⇒ 大同 *** 


P 
わ〜お、これが噂のパンダシュークリーム?。ANA特製の?(上写真右下の物体)

J そ、そうみたいですね。・・かなりっていうか相当顔つぶれてますけど・・
  運がよければ機体もパンダジェットだったりするらしいですが
  今回は普通の飛行機で残念でしたね。

E 全日空のパンダジェットって・・・
  TVで見たけど、あれって『シャチ』にしかみえなかったヨ。。。

P 絶対ポケモンジェットの方が可愛いと思う。。。(ボソっ)

S わたくしは名古屋便のゴールデンジェットがいいわ。

J ええっと・・あの・・中国用ですし ・・・まぁ好みの問題ですけどね。
  いいんじゃないですか。変なパンダでも話題性があれば。(苦笑)



北京オリンピックスタジアム@建築中

北京⇒大同への高速道路

居庸関長城付近

風力発電基地
北京から大同へは高速道路で移動。
大同のホテル到着は夕刻でした。


墨染め僧衣で準備万端な
エドワード君♪

2日目 9月20日  *** 大同 世界遺産・雲岡石窟 *** 


S 中国三大石窟の一つ、世界遺産 『雲岡石窟』 ・・とうとう来たわね。
  ここの仏様ってお顔が柔和でとても好きだったの。 本物にお目にかかれて幸せだわ。

J 時代でいうと北魏(ほくぎ)時代の仏像です。
  紀元5世紀頃で、日本では古墳時代ごろになるんですが・・
  そのころにこんなに壮大で立派な石窟が開削されたと思うと圧巻ですね。

P 意外と野ざらしなのね。
  でも、この色彩の鮮やかさ、なんて見事なの!!


とてもりりしい美麗な壁画
 
彫刻の繊細さ、色の多彩さは素晴らしいです! 特に飛天の楽隊は必見

J ええ。綺麗でしょう?おおらかで雄大で自由さがあふれている感じがしますしね。
  なによりこちら雲岡は彫られた仏像群がライトなしでそのまま自然光ではっきり見えるのが
  いいですね。保存状態も非常に良いですし。

S そうね。敦煌も素晴らしかったけど、あれは真っ暗だったものね。

P 見づらくて首が筋違いしそうだったわよ。写真も取れなかったし。

J 莫高窟は壁画が主。こちらは彫りぬかれた石像・彫刻群です。
  ほら、これが一番有名な第20窟の大仏ですよ。



E ・・・・・・大っきいナァ!!

P 耳たぶ 長っ!劉備君並み?!

J つっこむところはそこですか・・
  PLEIADESお嬢様・・







【 龍の乱舞 〜九龍壁・五龍壁・三龍壁〜 】

J 大同の町には沢山の有名な龍がいます。ご存知ですか?

P 龍?

S うふふっ 『中国でもっとも美しい九龍壁』 がここ大同にあるのよね♪

J ご名答。さすがは昴お嬢様(^^)
  北京・紫禁城と北海公園にも九龍壁はありますが、ここ大同の九龍壁が
  最も古く、かつ最大の規模を誇ります。全長は45.5mもあります。

S 明朝の初代皇帝・朱元璋の第13子の邸宅にあったものよ。
  これ、いわゆる王子様のお邸の玄関にあった壁なのよね。

P いや〜んっ  な、長すぎてカメラに入りきらないわ〜〜っっ!!

 
 大同九龍壁

J ほら、この九龍壁はすぐ前が池になっていて
  水面に龍が映し出される仕組みになっているんですよ。
  皇帝のシンボルである龍が全部で18匹も表われるようになっているわけです。
  こうなっているのは大同だけ。北京の九龍壁に池はありません。

S 究極の九龍壁と言われるゆえんね。

J この他にも、大同は五龍壁・三龍壁といろんな龍壁が揃っている町としても有名です。
  わたくしの名のロンも漢字にすると『龍』ですからとても親近感が湧きますね♪

観音堂の三龍壁

善化寺の五龍壁

大同の町




3日目 9月21日  *** 大同 ⇒ 五台山 ***  

【 縣空寺(けんくうじ) 〜断崖の楼閣へ〜 】

J 今日は佛教聖地五台山へ向かいますが、途中、2ヶ所の名所を訪れますよ。

E だんだん風景が険しい岩山になってきたネ。 

J ええ。これから行くお寺は断崖絶壁にあるんですよ。
  まるで天空に懸かるように空中にあるので、
  『縣空寺』と呼ばれています。

P ・・・・あれかしら ・・・・もしかして

J そうですよ(にっこり) あの先端まで行きますからね。



P ・・・・わたくし、・・・・高所恐怖症なのだけど?

J 問答無用ですね。行きますよ。あきらめてください。

どの楼閣も1人分の幅しかありません。

支柱も心もとないし・・
岩にささってるだけじゃんっ(恐)

誰がどうやって建てたんでしょうね
ホント。。 足震えました。。。(涙)









【 応県木塔 】


E あ、すごく立派で綺麗な仏塔がみえてキタヨ。

S 応県の木塔よ。中国で最古かつ最大の木造建築物なの。
  1056年につくられて67.31mもあるわ。

P (年表をぱらぱら・・)中国では北宋時代。 日本は平安時代。
  ちょうど藤原頼道が平等院をつくっている頃みたいよ。

E コレ・・・全部木でできてるんダ・・・ 登れル?

J 登れますよ。第3層までですが。
  ただし、70歳以下の方で高血圧じゃない心臓の丈夫な方ならね。(←そう看板に書いてある)

P ・・・ようは、体力ないと登れないってことね・・・(汗)

J いえ、体力だけじゃなくて、実際かなり急階段で足元も非常に危ないんですよ。
  階段はつるつるで滑りやすいですし、視界も真っ暗なので・・・
  命綱はないので落ちたら死にます。・・・気をつけて下さいね。

P ひょえぇぇぇっっ 本当になんにも見えない・・手さぐりじゃないのよぉっ
  縣空寺といい、この木塔といい、なんで今日はこんな高い所ばっかり。。。(泣)

S これは登りより下りのほうが強烈に恐いわね。
        
真っ暗やみな急階段・・ 
木造のきしみがまた最高に恐いです!
  
素晴らしい景色なので登るだけの価値はありますけどね。











(旅先のおちゃめスナップ色々♪)

カエルちゃんゴミ箱

オーガンジーでおめかし♪

仏様とE.T.ごっこ(おいっ)

きのこなトイレット












4日目 9月22日  *** 五台山 〜文殊菩薩の聖地〜 ***  

S ん〜っ 静かで穏やかで・・自然に包まれた清涼な空気。。 ああ気持ちがいい。

P おはよう昴お姉さま。本当にいい所よねここ。
  仏さまがおわす聖地って感じが確かにするわ。

J そういえば昨夜、星空を見に行かれたそうですね。
  いかがでしたか?PLEIADESお嬢様。

P 最高の星空だったわよ!(上機嫌)
  山の上で、ほとんど街灯もないから『天の川』まではっきり見えたの♪
  神様、仏さま、菩薩様、ばんざい!

E なんだよ ソレ?(笑)

J さて、じゃあ朝ごはんが終わりましたら早速お寺参りにまいりましょうか。
  中国佛教4大聖地の一つだけあって、佛教寺院は本当にたくさんありますからね。
  ここ五台山の住民は大半がお坊様なのだそうですよ。

S 五台山は文殊菩薩様が住まう聖地なんですってね。
  日本からは昔、円仁和尚が留学に来たとか。。

J ええ。「入唐求法巡礼行記」を書いた有名なお坊様ですね。
  ほかにも多くの日本の留学僧がやってきていたそうです。
  日本と非常にゆかりのある場所なんですよ。

S 『三人寄れば文殊の智慧』。 かしこくなりますように〜(合掌)

P これ以上アホになりませんように〜(合掌)

E (苦笑)・・・・・・キット憐れんでは下さると思うヨ。




五台山 ・東台山頂

チベット仏教のお経の書かれた布(タンカ)が
たくさん結び付けられています。


 
五台山のシンボル
塔院寺の大白塔。マニ車がたくさんありますよ。
マニ車を回しながら右回りに回廊を巡り、おまいりしましょう。

 
五台山の最初の寺として由緒のある
顕通寺の黄金の伽藍


碧山寺参道にて。
近くのお土産やさんにいた金目銀目のこねこちゃん♪
しっかり営業部長やってました。


 
108段の階段を登りきった先にある
龍泉寺の漢白玉石の牌楼
非常に精巧で美しい牌楼です。




龍泉寺回廊にて





【夜 五台山のホテル 大ホールにて・・・】

P ねえ、ねえ、今日ホテル内で無料イベントがあるらしいけど、行ってみない?

S イベント?(ちらしを見る) ・・「梵音和楽」????

E 1時間ほどダッテ。面白そうダシ。行こうヨ。



  (かくして一同、ホテル内の大ホールへ。。。 幕が上がった瞬間どよめきが・・)


S なっ! なにこれ〜っ!!!!(驚愕)

P ・・・・・『女子十二楽坊』じゃなくて ・・さながら『ぼうず十二楽坊』だわね。(絶句)

J すっごく上手いじゃないですか。(拍手喝さい)
  笛に笙に胡弓、お坊さんらしく打楽器は木魚とチーンとなる鐘に梵鐘ですよ。

E コノ大迫力、音声がお届けできないのが非常に残念ダナ。
  歌もある意味カッコイイヨ。佛教の聖歌隊ダネ。スゴイ スゴイ!(←大喜び)

P 「ア〜ミ〜ダ〜 ア〜ミ〜ダ〜 ナァムゥア〜ミ〜ダァァ〜♪」(←まねっこで歌うP)

J 五台山の各お寺からの選抜メンバーがあつまって音楽団が結成されてるみたいですよ。
  こういう布教活動って聞いている方も楽しいですね。
  しかも無料でっていうところが奉仕精神満ち溢れてますし。

P このチャカポコ感、妙にはまって面白いわよ〜。(超感動)
  CDも売ってるんですって。是非買ってくるわ。

S こころから喜捨できるってこういうことよね(微笑)




微動だにせず一心に演奏するお坊様たち。

彼らは武道や京劇もできる、『五台山の選ばれし坊主』。
超エンターテイナーな芸能軍団です。

その技、ハンパじゃありませんでしたよ!ホント。














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