chapter 30
〜 春 〜
たったったったっ
とっとっとっ・・・
少し駆け足気味に軽やかにキャロルが階段を下りてくる
「メンフィス! おかえりなさい!」
揺れる髪、朗らかな顔・・・・・それ以上に目を楽しませる「揺れる胸」
「・・・・・・・・」
右に左に・・・ぷるんぷるんと
控えめだが形のよい胸が上下左右にほどよく揺れる
薄い生地に透けるシルエットだけで、どんな風にその「もの」がゆれているか、直接見て記憶したばかりの頭の中ではとてもはっきりと映し出されるようになってしまった。
・・・・・それは生々しく、全裸で走ってくる映像が即時変換されるほどだ。
タンタン(ぷるんぷるん)
スタンスタン (ぽよんぽよん)
タタタタタ、タン(ふるふるふるふる、ぷるん)
足取り=胸の揺れ・・・
階下までたどりつき嬉しそうに両手を広げてばんざいまでされると・・さらにその揺れ方や形がくっきりとして・・・もう堪らない。
「か、駆け下りるな!・・・危ない!!!」
「心配症ねぇ。大丈夫よ〜♪」
「だ、大丈夫ではない!!!!っっ」
(わたしの理性が危ないのだっ!!)
ぶんぶん腕をふり、さらにぶんぶんと乳を揺らし・・・
到着〜♪とばかりにしっかりとメンフィスの胸の中に飛び込んだキャロルを抱きとめる。
ぱうん ぷにゅん ぷりん
「・・!」
自分の胸板にくにゃりと変形するキャロルの胸
やわらかく、しかしほどよく弾む跳ね返りがまたなんともいえず・・・
ぐっと引き寄せるとまた格別な感触がぷるんぷるんと波打つように何度も繰り返す
華奢な背はまわした腕が簡単に回り込むほど小さい
・・・そこからはみ出た、これもまたぽよよんとした弾力・・・・
どこまでも誘惑し続けるこの躰
「・・・・もう限界だ」
「え?」
「そなたのせいだぞ」
「????・・なんのこと?」
新婚そのもの、春真っ盛り。
わが世の春とはこのことか
一同しばしの休息と人払いとあいなりました。
Fin.
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愛の奥宮殿へ